ルー・リード/ベルリン [DVD] |
僕はシュナーベル監督と違い、スタジオ盤の「ベルリン」には余りはまらなかった。
理由として、あまりに雰囲気が陰鬱すぎたことがあった。しかし、「レディ・デイ」「サッド・ソング」等、佳曲も多かったことは確か。 今回、ライヴ化され、”スタジオ盤に足りなかったモノ”が加わったような気がする。バックバンドの力強さ、女性コーラス・・・お世辞抜きで新たな息吹が作品に加わったように感じた(おまけに管弦楽団まで付いてます!)。 映画だけあって、ステージ後ろにはスクリーンがあり、キャロラインやジム達のイメージ映像が流れる。これも作品の雰囲気を壊さない、いい出来だと思う。 初っ端のタイトル曲の、ピアノのイントロだけでも、ファンにはたまらない作品だと思います。 |
The Velvet Underground & Nico |
まず、コレに興味があるならば、購入して間違いないと思う(仮に嫌いだったとしても、それが解る価値がある)。だいたい色々説明してもらって聴くような音楽じゃない。
なので、やばそうなロック名盤?くらいの知識で聴いてみるのも結構だが、それは跳ね返されるかもしれない。事実、私もそうだった(笑)。ソニック・ユースやニルヴァーナが広く知られた現在なら、このザラザラヒリヒリした無愛想な音楽を受け入れる下地は簡単にできるかもしれないが、私の原体験はもっと昔なので、かなりショックだった。何かいけないモノを見てしまったような感じ、小学生なのにいきなり性行為の現場を見てしまったような(失敬)。だが、どうにも気になって聞き返す内にだんだん嵌まり、「Goo」や「Nevermind」が発売された頃にはとっくにバイブルだった。 VUのオリジナル・スタジオ盤は全部で4枚だが、まずは本作から聴けば良いと思う。聴きやすい1曲目やニコの歌う美しい曲が好みなら「III」、"Heroin"や"European Sun"に取り憑かれるなら「White Light White Heat」。ポップ過ぎるとされる「Loaded」も佳曲が多いので見逃せないと思う。 |
Berlin: Live at St. Ann's Warehouse |
1973年に発表された「ベルリン」は多くの物議を醸した作品でった。30年の時を経て、ニュヨーク・ブルックリンSt Anns Warehouseで行なわれたライブを収録したのがこの作品であり、ドキュメンタリーフィルムのサウンドトラック盤でもある。
「ベルリン」を忠実に再現しつつ、「Candy Says」「Rock Minuet」「Sweet Jane」の3曲を加え聴き応え充分のある内容に仕上がっている。ライブが行なわれた会場は、あまり大きくないようで観客の息遣いも感じる様な錯覚すら覚える。 ルー・リードもジャケットを見る限り、筋肉隆々としていて演奏同様に全く衰えを感じさせない。ドキュメンタリーフィルムも見たくなるようなライブ内容だ。 |
One Trick Pony [VHS] [Import] |
ポールのファンでも、映画としてはあまりおもしろくない。筋書きも単調で、結末も普通です。でもファンなら、この映画のサウンドトラックアルバムを持っているでしょうから、映像付きで聴くと、また全然違った感動があって、曲作りの意図も見えてくるような気がして、すべてが名曲と化してしまうのでした。子供と野球をして家に送って帰る場面はこの音楽なしでは陳腐でしょうし、「ACE IN THE HOLE」がこんなにすばらしい曲だったとは、これを見るまで気づきもしませんでした。もう日本では発売されないかもしれませんので、ファンは何としても手に入れましょう。「ソフトパラシュート」という曲は、サウンドトラックアルバムにはなく、この映画でしか聞けません。 |
時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース! デジタル・リマスター [DVD] |
デジタルリマスターにより、前作とは違ってカラーが多い本作品はかなり綺麗な色で見れるようになったと言えると思う。
ただ、「ベルリン・天使の詩」のリマスター版とは違い、特別版にあった貴重なインタビューなど特典は一切ついてないので、この映画を見て色んなことを知りたいと思った人には特別版を購入するのをオススメ…するしかない。 前作とはうって変わった作品でありながら、別の物語として続編となっているあたり、大変見ごたえのある映画だし、新たな設定などが加わっているだけに掘り下げ甲斐のある作品。 |
Blood and Glitter: Photographs from the '70's, David Bowie, Lou Reed, Freddie Mercury, Iggy Pop, Mick Jagger and Many More |
ミック・ロックの写真集。デヴィッド・ボウイ、ルー・リード、イギー・ポップ、ロキシー・ミュージック、クイーンやデボラ・ハリーなど70年代のグラマラスな人々が被写体になっています。人によっては全く受け付けない人間の持つ性のドロッとしたところと、見ようによってはある種滑稽なそのルックス。そんなものを全てひっくるめて強烈に発散している彼等の生のオーラを捕らえた写真集。大好きです! |
ニューヨーク・ストーリー―ルー・リード詩集 |
Velvet Underground時代から、アルバム“Magic and Loss”までの自作の中から選んだ歌詞を並べ、さらに、ハヴェル・チェコスロバキア大統領(当時)への単独インタヴュー等を加えた「詩集」 の全訳。 ルー・リード本人による監修も行われている。 詞の終わりに、たまに書き添えられている「当時を振り返っての一言」が嬉しい。 だいぶ前に「復刊ドットコム」で本書に一票いれておいたが、今でも絶版のまま。 まぁ、量がサバけなければ、作っても仕方ないですからね。「全部黒紙に白抜き印刷」なんて、素人目にも制作費高そうだし。 という事で、今ではかなりボロボロだが、捨てられん。 |